【入門】OpenClawの使い方 – AIアシスタントを動かす第一歩
OpenClawとは
OpenClawは、自分のマシンで動かせるAIアシスタントゲートウェイです。WhatsApp、Telegram、Discord、iMessageなどのチャットアプリから、あなた専用のAIエージェントにアクセスできます。
主な特徴
- セルフホスト: あなたのハードウェアで動作。データを手放さない
- マルチチャネル: 1つのゲートウェイで複数のチャットアプリを同時接続
- エージェントネイティブ: ツール使用、セッション管理、メモリ機能を備えたAIエージェント向けに設計
- オープンソース: MITライセンス、コミュニティ駆動
誰向け?
- 開発者: 自分の環境で動くAIパートナーが欲しい人
- パワーユーザー: ホスト型サービスにデータを預けたくない人
- Node.js経験者: 自前のインフラでAIを活用したい人
公式ドキュメントは充実していますが、この記事では実際に使ってみてわかったTipsやよくあるエラーへの対処法を中心に解説します。
インストール方法
前提条件
Node.js 22以上が必要です。確認しましょう。
node --version
# v22.x.x 以上であること
Node.jsが古い場合や入っていない場合は、nodejs.orgからLTS版をインストールしてください。
インストール手順
方法1: インストールスクリプト(推奨)
macOS / Linux:
curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash
Windows (PowerShell):
iwr -useb https://openclaw.ai/install.ps1 | iex
方法2: npmで直接インストール
npm install -g openclaw@latest
初期設定ウィザード
インストール後、オンボーディングを実行します。
openclaw onboard --install-daemon
このウィザードで以下を設定します:
- 認証情報
- ゲートウェイ設定
- オプションのチャネル接続
実践的Tip: 環境変数の活用
サーバーアカウントで実行する場合や、設定の場所をカスタマイズしたい場合は環境変数が使えます:
export OPENCLAW_HOME=/path/to/openclaw-home
export OPENCLAW_STATE_DIR=/path/to/openclaw-state
export OPENCLAW_CONFIG_PATH=/path/to/openclaw-config.json
基本的な使い方
ゲートウェイの状態確認
まずは動いているか確認:
openclaw gateway status
正常な出力例:
Runtime: running
RPC probe: ok
Webダッシュボードを開く
ブラウザで操作できるコントロールUIを開きます:
openclaw dashboard
デフォルトでは http://127.0.0.1:18789/ が開きます。チャネル設定なしでブラウザからチャットできます。
Discord連携を設定する
DiscordでAIエージェントを使うには、ボットを作成して接続する必要があります。
手順1: Discordアプリケーションを作成
- Discord Developer Portalにアクセス
- New Applicationをクリック、「OpenClaw」などと命名
- サイドバーのBot → Add Bot
手順2: Privileged Gateway Intentsを有効化
Botページで以下を有効にします(重要!):
- ✅ Message Content Intent(必須)
- ✅ Server Members Intent(推奨)
- Presence Intent(オプション)
これを忘れると、ボットがメッセージを見ても反応しません。
手順3: ボットトークンを取得
Botページ上部のReset Tokenをクリックしてトークンをコピー。
注意: トークンはパスワードと同じ扱いです。チャットに入力しないでください。
手順4: サーバーにボットを追加
OAuth2 → OAuth2 URL Generatorで:
botとapplications.commandsにチェック- Bot Permissionsで以下を許可:
- View Channels
- Send Messages
- Read Message History
- Embed Links
- Attach Files
生成されたURLをブラウザで開き、サーバーに追加します。
手順5: トークンをOpenClawに設定
CLIから安全に設定:
openclaw config set channels.discord.token '"YOUR_BOT_TOKEN"' --json
openclaw config set channels.discord.enabled true --json
openclaw gateway restart
手順6: ペアリングを承認
DiscordでボットにDMを送ると、ペアリングコードが返ってきます。既存のチャネル(Telegramなど)かCLIで承認:
openclaw pairing list discord
openclaw pairing approve discord <CODE>
実践的Tip: ギルドワークスペースの活用
DMが動いたら、Discordサーバー全体をワークスペースとして設定すると便利です。各チャンネルが独立したセッションを持てます。
設定ファイル(/path/to/openclaw-config.json):
{
channels: {
discord: {
groupPolicy: "allowlist",
guilds: {
"YOUR_SERVER_ID": {
requireMention: false, // @mentionなしで反応
users: ["YOUR_USER_ID"],
},
},
},
},
}
Server IDとUser IDは、DiscordのDeveloper Modeを有効にして右クリック→Copy IDで取得できます。
よくあるエラーと対処法
エラー1: Node.jsのバージョンが古い
症状: インストールに失敗する、または起動しない
対処: Node.js 22以上にアップデート
# nvmを使っている場合
nvm install 22
nvm use 22
エラー2: ポートが使用中
症状: EADDRINUSE または another gateway instance is already listening
対処:
- 既存のゲートウェイを停止:
openclaw gateway stop - または別ポートを使用:
openclaw gateway --port 18790
エラー3: Discordボットが反応しない
症状: メッセージを送っても無視される
確認事項:
- Privileged Gateway Intentsが有効か
- ペアリングが承認されているか:
openclaw pairing list discord - ギルドのallowlist設定が正しいか
requireMentionがtrueの場合は@mentionが必要
デバッグコマンド:
openclaw doctor
openclaw channels status --probe
openclaw logs --follow
エラー4: ゲートウェイが起動しない
症状: Runtime: stopped や refusing to bind gateway ... without auth
対処:
- 認証設定を確認:
openclaw config get gateway.auth - LAN/tailnetバインド時は認証が必須
gateway.modeを確認:openclaw config get gateway.mode
エラー5: ダッシュボードに接続できない
症状: ブラウザで開けない、接続ループ
確認事項:
- ゲートウェイが動いているか:
openclaw gateway status - 正しいURLか(デフォルト:
http://127.0.0.1:18789/) - HTTP/HTTPSの混在がないか
次のステップ
設定を深く理解する
基本設定は /path/to/openclaw-config.json にあります。詳細な設定オプションは公式ドキュメントのConfigurationを参照してください。
スキルを追加する
OpenClawはスキルという仕組みで機能を拡張できます。例えば:
- coding-agent: CodexやClaude Codeでコーディングタスクを委譲
- weather: 天気情報の取得
- tmux: リモートサーバーのtmuxセッション操作
カスタマイズの方向性
- マルチエージェント: ワークスペースや送信者ごとに異なるエージェントセッション
- iOS/Androidノード: スマートフォンとペアリングしてカメラや画面共有
- ブラウザ自動化: Playwrightベースのブラウザツール
- ボイスチャンネル: Discordのボイスチャンネルでリアルタイム会話
公式リソース
まとめ
OpenClawを使えば、自分の環境で動くAIアシスタントを数分で構築できます。セルフホストならではのデータコントロールと、マルチチャネル対応の利便性を両立しています。
最初はWebダッシュボードから始めて、慣れてきたらDiscordやTelegram連携を試してみてください。エラーが出ても、openclaw doctorとopenclaw logs --followで原因を特定できます。
さあ、あなたのAIパートナーを動かしましょう!🦞


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