GitHub Copilot CLIとは?ターミナルで使えるAIコーディングを初心者にわかりやすく
「プログラミングを始めたいけど、コードを書くのが難しそう」「ターミナルって何?黒い画面が怖い」そう思っている方は多いのではないでしょうか。
2026年2月25日、GitHubが「Copilot CLI」を正式リリースしました。これは、プログラミング初心者にとっても大きなチャンスとなるツールです。
従来のAIコーディングツールは、専用のエディタやWebブラウザ上で使うのが一般的でした。しかし、Copilot CLIは「ターミナル」と呼ばれる黒い画面の中で直接AIと対話できるのです。
この記事では、GitHub Copilot CLIについて、プログラミングを始めたばかりの方にもわかるように、基本的なことから丁寧に解説します。
GitHub Copilot CLIとは何か?
GitHub Copilotの「ターミナル版」
GitHub Copilot CLI(コパイロット シーエルアイ)は、GitHubが提供するAIコーディングアシスタントの「ターミナル版」です。
まず、GitHub Copilotについて簡単におさらいしましょう。GitHub Copilotは、2021年にリリースされた世界で最も広く使われているAIコーディングアシスタントの1つです。Visual Studio CodeやJetBrainsなどのエディタ上で動作し、コードの提案や補完を行ってくれます。
Copilot CLIは、この機能を「ターミナル」で使えるようにしたものです。Wikipediaのターミナルの解説によると、ターミナルは文字ベースでコンピュータを操作するインターフェースのことです。
「CLI」という名前の意味
CLIは「Command Line Interface(コマンドラインインターフェース)」の略です。
- Command(コマンド): コンピュータへの命令
- Line(ライン): 1行ずつ命令を入力
- Interface(インターフェース): 人間とコンピュータのやり取りの仕組み
つまり、CLIとは「1行ずつコマンドを入力してコンピュータを操作する仕組み」のことです。グラフィカルなボタンやアイコンを使わず、文字だけで操作するのが特徴です。
なぜCopilot CLIが注目されているのか
2026年、Copilot CLIが注目されている理由は以下の通りです:
2026年2月25日に正式リリース
Copilot CLIは、2025年9月からパブリックプレビュー(試験提供)されていましたが、2026年2月25日に正式版としてリリースされました。これにより、より安定した機能が誰でも使えるようになっています。
ターミナルネイティブな体験
従来のAIコーディングツールは、エディタ上で動作するのが一般的でした。しかし、多くの開発作業はターミナルで行われます。Copilot CLIを使えば、エディタを切り替えることなく、ターミナルの中で直接AIに質問したり、コードを生成したりできます。
コーディングエージェント市場での成長
AIコーディングエージェント市場において、Copilot Agentは22.3%のシェアを持ち、3位につけています(2026年1月時点)。Claude Code(32.2%)、Codex CLI(28.3%)に続く位置づけですが、GitHubの知名度と既存ユーザーベースにより、さらに成長が期待されています。
ターミナルとは何か?初心者向けに解説
ターミナルの基本
Copilot CLIを理解するために、まず「ターミナル」について説明しましょう。
ターミナルは、文字ベースでコンピュータを操作する画面です。macOSでは「ターミナル」、Windowsでは「コマンドプロンプト」や「PowerShell」、Linuxでは「GNOMEターミナル」などが標準でインストールされています。
ターミナルでできること
- ファイルの作成、削除、移動
- プログラムの実行
- ソフトウェアのインストール
- システム設定の変更
- サーバーへの接続
なぜターミナルを使うのか
グラフィカルな画面(アイコンをクリックして操作する画面)の方が簡単そうに見えますが、ターミナルには以下のメリットがあります:
- 効率が良い: キーボードだけで操作できるため、マウスを使うより速い
- 自動化しやすい: コマンドをスクリプトに保存して、何度でも実行できる
- リモート操作が可能: 遠隔地のサーバーを操作できる
- 軽量: グラフィカルな画面を表示するリソースが不要
ターミナルへのアクセス方法
macOSの場合
または、「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」の順に開きます。
Windowsの場合
Linuxの場合
GitHub Copilot CLIの主な機能
自然言語でコマンドを生成
Copilot CLIの最大の機能は、自然言語(日本語や英語などの日常的な言葉)で指示を与えると、適切なコマンドを生成してくれることです。
例:ファイルを探す
$ github-copilot-cli "昨日編集したJavaScriptファイルを探して"
このように指示すると、Copilot CLIが適切なコマンドを提案してくれます。
例:Gitコマンド
$ github-copilot-cli "mainブランチにマージするコマンドを教えて"
Gitというバージョン管理ツールのコマンドも、自然言語で質問できます。Gitについて詳しくはWikipediaで学べます。
コマンドの説明機能
「あるコマンドが何をしているのか知りたい」という場合にも、Copilot CLIが役立ちます。
$ github-copilot-cli explain "chmod 755 script.sh"
このように入力すると、Copilot CLIがコマンドの意味を日本語で解説してくれます。
エラーの解決支援
コマンドを実行してエラーが出た場合、そのエラーメッセージをCopilot CLIに見せると、解決策を提案してくれます。
$ github-copilot-cli "npm installでエラーが出た。どうすればいい?"
エラーの内容を貼り付けると、考えられる原因と解決策を教えてくれます。
シェルスクリプトの生成
複数のコマンドを組み合わせた「シェルスクリプト」の生成も可能です。
$ github-copilot-cli "毎日自動でバックアップを取るスクリプトを書いて"
特定のタスクを自動化するスクリプトを生成してくれます。
GitHub Copilot CLIのインストール方法
前提条件
Copilot CLIをインストールする前に、以下の準備が必要です:
1. Node.jsのインストール
Node.jsは、JavaScriptを実行するための環境です。Node.js公式サイトからダウンロードできます。
インストールされているか確認するには、ターミナルで以下のコマンドを実行します:
$ node --version
v22.0.0
バージョン番号が表示されれば、インストール済みです。
2. GitHubアカウント
GitHub Copilot CLIを使うには、GitHubアカウントが必要です。GitHubで無料アカウントを作成できます。
3. Copilotサブスクリプション
Copilot CLIは、GitHub Copilotのサブスクリプション(月額10ドル、または学生・オープンソース開発者は無料)に含まれています。
インストール手順
ステップ1:npmでインストール
ターミナルを開き、以下のコマンドを実行します:
$ npm install -g @github/copilot-cli
npmは、Node.jsのパッケージマネージャー(ソフトウェアを管理するツール)です。-gオプションは、システム全体で使えるようにインストールすることを意味します。
ステップ2:認証
インストールが完了したら、GitHubアカウントで認証します:
$ github-copilot-cli auth
このコマンドを実行すると、ブラウザが開き、GitHubへのログインを求められます。ログインして認証を許可すると、Copilot CLIが使えるようになります。
ステップ3:動作確認
正しくインストールされたか確認しましょう:
$ github-copilot-cli --version
1.0.0
バージョン番号が表示されれば、インストール成功です。
GitHub Copilot CLIの基本的な使い方
コマンドの基本形式
Copilot CLIの基本的な使い方は、以下の形式です:
$ github-copilot-cli "あなたの質問や指示"
ダブルクォーテーション(")の中に、自然言語で質問や指示を入力します。
初心者が最初に試すべきコマンド
1. 現在のディレクトリを確認
$ github-copilot-cli "今いるフォルダを教えて"
現在作業しているディレクトリ(フォルダ)の場所を確認できます。
2. ファイルの一覧を表示
$ github-copilot-cli "このフォルダにあるファイルを全部表示して"
ディレクトリ内のファイルとフォルダの一覧を表示するコマンドを提案してくれます。
3. ファイルの内容を確認
$ github-copilot-cli "package.jsonの中身を見たい"
特定のファイルの内容を表示するコマンドを教えてくれます。
4. ファイルの検索
$ github-copilot-cli "拡張子が.jsのファイルをすべて探して"
特定の条件に一致するファイルを検索するコマンドを生成します。
5. テキストの検索
$ github-copilot-cli "すべてのJavaScriptファイルから'function'という文字を探して"
ファイルの中身を検索するコマンドを提案してくれます。
実践的な活用例
Gitコマンドの生成
Gitは、プログラムの変更履歴を管理するツールですが、コマンドが複雑で覚えにくいことで有名です。Copilot CLIを使えば、自然言語で質問するだけで適切なコマンドを生成できます。
$ github-copilot-cli "新しいブランチを作成して切り替えたい"
$ github-copilot-cli "コミット履歴をグラフィカルに表示して"
$ github-copilot-cli "リモートリポジトリの変更を取り込みたい"
プロジェクトのセットアップ
新しいプロジェクトを始める際、Copilot CLIが役立ちます。
$ github-copilot-cli "Node.jsプロジェクトを新規作成したい"
$ github-copilot-cli "Reactプロジェクトを作成するコマンドを教えて"
システム情報の確認
コンピュータの状態を確認するコマンドも生成できます。
$ github-copilot-cli "ディスクの空き容量を確認したい"
$ github-copilot-cli "メモリの使用状況を教えて"
Copilot CLIと他のAIコーディングツールの違い
Copilot CLI vs Cursor
Cursorは、AIと一緒にコードを書くことに特化したエディタです。
| 特徴 | Copilot CLI | Cursor |
|——|————-|——–|
| 動作環境 | ターミナル | 専用エディタ |
| 主な用途 | コマンド生成 | コード補完・生成 |
| インターフェース | テキストベース | グラフィカル |
| 学習コスト | 中程度 | 低い |
Copilot CLIがおすすめな場合:
- ターミナルでの作業が多い
- サーバー管理やDevOpsに興味がある
- コマンドを効率的に学びたい
Cursorがおすすめな場合:
- 最初からAIと一緒にコードを書きたい
- グラフィカルなインターフェースが好き
- プログラミング完全初心者
Copilot CLI vs Claude Code
Claude Codeは、Anthropicが提供するAIコーディングアシスタントです。
| 特徴 | Copilot CLI | Claude Code |
|——|————-|————-|
| 提供元 | GitHub/Microsoft | Anthropic |
| 日本語対応 | 可能 | 非常に自然 |
| 安全性設計 | 標準 | 憲法的AI |
| 料金 | 月額10ドル | 月額20ドル |
Copilot CLIがおすすめな場合:
- GitHubを既に使っている
- Microsoft製品との連携を重視
- より安価に利用したい
Claude Codeがおすすめな場合:
- 日本語での対話を重視
- 安全性や倫理を気にする
- 長いコードの理解が必要
Copilot CLI vs Codex CLI
Codex CLIは、OpenAIが提供するターミナル用AIツールです。2026年1月時点で28.3%のシェアを持つ2位のツールです。
| 特徴 | Copilot CLI | Codex CLI |
|——|————-|———–|
| 提供元 | GitHub/Microsoft | OpenAI |
| シェア | 22.3%(3位) | 28.3%(2位) |
| 統合 | GitHub連携強 | OpenAI API連携 |
| 価格 | 月額10ドル | 従量課金 |
Copilot CLIがおすすめな場合:
- GitHubを使った開発を行う
- 固定料金を好む
- Microsoftエコシステムを利用
Codex CLIがおすすめな場合:
- OpenAIのモデルを好む
- 使った分だけ支払いたい
- 他のOpenAIツールと連携
Copilot CLIを使う際の注意点
情報の正確性を確認する
Copilot CLIは非常に賢いですが、間違ったコマンドを提案することがあります。特に以下のケースでは注意が必要です:
- 破壊的な操作: ファイルの削除や上書き
- システム設定の変更: 権限の変更や設定の更新
- 複雑な条件: 複数の条件が絡む検索や処理
提案されたコマンドを実行する前に、何をするコマンドなのか理解するようにしましょう。
機密情報を入力しない
Copilot CLIとの会話は、サービス向上のために使われる可能性があります。以下の情報は入力しないようにしましょう:
- パスワードやAPIキー
- 個人情報
- 会社の機密情報
- クレジットカード番号
実行前に確認する習慣をつける
Copilot CLIが提案したコマンドは、デフォルトでは自動実行されません。まずコマンドが表示され、実行するかどうか確認を求められます。
この確認ステップをスキップせず、必ず内容を確認してから実行する習慣をつけましょう。
学習ツールとして活用する
Copilot CLIを単に「コマンドを生成するツール」として使うだけでなく、「コマンドを学ぶツール」として活用しましょう。
提案されたコマンドに対して、「なぜこのコマンドなの?」と質問することで、LinuxコマンドやGitの理解が深まります。
Copilot CLIでスキルアップする方法
コマンドを理解する
Copilot CLIが提案したコマンドを、単にコピペするだけでなく、理解するように心がけましょう。
理解を深める質問例:
$ github-copilot-cli explain "find . -name '*.js' -type f"
$ github-copilot-cli "ls -laとls -lの違いは何?"
シェルスクリプトを学ぶ
Copilot CLIを使って、シェルスクリプト(複数のコマンドを組み合わせたプログラム)の学習も可能です。
$ github-copilot-cli "ログファイルを毎日自動で圧縮するスクリプトを書いて"
生成されたスクリプトを読み解くことで、シェルスクリプトの書き方が学べます。
Gitをマスターする
Gitコマンドは種類が多く、覚えるのが大変です。Copilot CLIを活用して、少しずつGitをマスターしましょう。
$ github-copilot-cli "Gitでコミットを取り消す方法を教えて"
$ github-copilot-cli "マージコンフリクトを解決する手順を教えて"
2026年のAIコーディングエージェント市場
市場シェアの状況
2026年1月時点でのAIコーディングエージェント市場のシェアは以下の通りです:
Copilot CLI(Copilot Agentの一部)は3位ですが、GitHubの知名度とMicrosoftのエコシステムにより、さらに成長が期待されています。
トレンド:エージェント型AIへの進化
2026年、AIコーディングツールは「考えるAI」から「働くAI」へと進化しています。
従来のAIは、質問に答えるのが中心でした。しかし、Copilot CLIを含む最新のツールは、実際にタスクを実行できる「エージェント」として機能します。
エージェントの具体例:
- 「プロジェクトをビルドして」→ 必要なコマンドを実行
- 「テストを実行して」→ テストスイートを走らせる
- 「デプロイして」→ 本番環境への反映を実行
この進化により、AIは単なる「便利なツール」から「仕事のパートナー」へと変わっています。
今後の展望
GitHub Copilot CLIは、2026年の正式リリース後も進化を続けています。以下のような機能の拡張が期待されています:
- より高度な自然言語理解
- 複雑なタスクの自動実行
- より多くのプログラミング言語への対応
- チーム開発での連携機能
まとめ:Copilot CLIでターミナルを味方にしよう
この記事では、GitHub Copilot CLIについて初心者向けに解説しました。
この記事のポイント:
- Copilot CLIは、ターミナルで使えるAIコーディングアシスタント
- 2026年2月25日に正式リリースされた
- 自然言語でコマンドを生成・説明してくれる
- Gitコマンドやシェルスクリプトの学習にも役立つ
- 月額10ドル(学生は無料)で利用可能
- 単にコマンドを生成するだけでなく、学習ツールとして活用すべき
ターミナルは、一見すると難しそうに見えるかもしれません。しかし、Copilot CLIを使えば、AIがあなたの質問に答えてくれ、適切なコマンドを提案してくれます。
「黒い画面が怖い」と感じている方も、Copilot CLIを通じてターミナルに触れてみてはいかがでしょうか。AIと一緒に学ぶことで、これまでよりも簡単に、そして楽しくターミナルを使いこなせるようになるはずです。
まずは無料トライアルで試してみて、自分に合うか確認してみるのがおすすめです。Copilot CLIと一緒に、ターミナルの世界へ踏み出してみましょう!
よくある質問(FAQ)
Q1: GitHub Copilot CLIは無料で使えますか?
A: GitHub Copilot CLIは、GitHub Copilotのサブスクリプションに含まれています。個人プランは月額10ドルですが、学生とオープンソース開発者は無料で利用できます。30日間の無料トライアルもあります。
Q2: Windowsでも使えますか?
A: はい、Windowsでも使えます。コマンドプロンプトやPowerShell、またはWSL(Windows Subsystem for Linux)から利用可能です。ただし、一部のコマンドはLinux/macOSと異なる場合があります。
Q3: 日本語で質問しても大丈夫ですか?
A: はい、日本語で質問できます。Copilot CLIは日本語を理解し、日本語で回答してくれます。ただし、より正確な回答を得るために、英語で質問することも検討してください。
Q4: Copilot CLIとCopilot(エディタ版)はどう使い分ければいいですか?
A: 両方を組み合わせて使うのがおすすめです。エディタ(Visual Studio Codeなど)でコードを書くときはCopilot、ターミナルでコマンドを実行するときはCopilot CLIというように、用途に応じて使い分けましょう。
Q5: プログラミング初心者でも使えますか?
A: はい、初心者でも使えます。むしろ、Copilot CLIは初心者にとって学習ツールとして非常に役立ちます。コマンドを自然言語で質問できるため、LinuxコマンドやGitを効率的に学べます。
Q6: 提案されたコマンドを安心して実行できますか?
A: Copilot CLIは、デフォルトではコマンドを自動実行しません。まずコマンドが表示され、実行するかどうか確認を求められます。この確認ステップで内容をチェックしてから実行することをおすすめします。
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参考リンク:


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