OpenClawのLLMモデル設定を変更する方法【2026年版】

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OpenClawのLLMモデル設定を変更する方法【2026年版】

最終更新日: 2026年3月6日


導入:なぜLLMモデルを変更するのか?

OpenClawは複数のLLM(大規模言語モデル)プロバイダーに対応しています。デフォルトのモデルから別のモデルに変更することで、以下のようなメリットが得られます:

  • コスト最適化: 無料または低価格なモデルへの切り替え
  • 性能向上: より高度な推論能力を持つモデルの利用
  • 好みの応答スタイル: 自然な会話、専門的な回答など、用途に合わせた選択
  • 利用制限の回避: APIレート制限や利用可能リージョンの違いへの対応

この記事では、OpenClawで使用するLLMモデルを簡単に変更する方法を初心者向けに解説します。


前提条件

始める前に、以下を準備してください:

1. OpenClawのインストール

OpenClawがインストールされていることを確認:

openclaw --version

2. APIキーの取得

使用するプロバイダーのAPIキーを取得してください:

プロバイダー取得方法
OpenAIOpenAI Platform
Zhipu (GLM)Zhipu AI Console
その他各プロバイダーの公式サイト

3. APIキーの設定

APIキーは環境変数または認証コマンドで設定:

# Zhipu (GLM) の場合
export ZHIPU_API_KEY="your-api-key-here"

# OpenAI の場合
export OPENAI_API_KEY="your-api-key-here"

または、OpenClawの認証コマンドを使用:

openclaw auth login

ステップバイステップ:openclaw.jsonの編集方法

OpenClawの設定ファイルは /path/to/openclaw-config.json にあります。このファイルを編集してモデルを変更します。

Step 1: 設定ファイルを開く

# お好みのエディタで開く
nano /path/to/openclaw-config.json

# または
code /path/to/openclaw-config.json

Step 2: モデル設定を確認する

設定ファイル内の agents.defaults.model セクションを探します:

{
  "agents": {
    "defaults": {
      "model": {
        "primary": "zai/glm-5"
      }
    }
  }
}

Step 3: 使用するモデルを変更する

primary の値を変更します。例:

{
  "agents": {
    "defaults": {
      "model": {
        "primary": "openai-codex/gpt-5.3-codex"
      }
    }
  }
}

Step 4: 設定を保存して再起動

設定ファイルを保存した後、OpenClawを再起動:

openclaw gateway restart

モデルエイリアス:簡単なショートカット

OpenClawでは、長いモデルIDの代わりに「エイリアス(別名)」を使用できます。

利用可能なエイリアス一覧

エイリアス完全なモデルID特徴
GPT5Copenai-codex/gpt-5.3-codexOpenAI GPT-5.3 Codex(高機能)
GLMzai/glm-5Zhipu GLM-5(標準)
GLM47zai/glm-4.7Zhipu GLM-4.7(推論強化)
GLM47Fzai/glm-4.7-flashZhipu GLM-4.7 Flash(高速)

エイリアスの定義方法

openclaw.jsonagents.defaults.models セクションでエイリアスを定義:

{
  "agents": {
    "defaults": {
      "models": {
        "zai/glm-5": {
          "alias": "GLM"
        },
        "zai/glm-4.7": {
          "alias": "GLM47"
        },
        "zai/glm-4.7-flash": {
          "alias": "GLM47F"
        },
        "openai-codex/gpt-5.3-codex": {
          "alias": "GPT5C"
        }
      }
    }
  }
}

エイリアスの活用例

チャットでエイリアスを指定:

# モデルを一時的に切り替え
/model GLM47

# または完全なIDを指定
/model zai/glm-4.7

プロバイダー設定:詳細なカスタマイズ

新しいプロバイダーを追加する場合、models.providers セクションを設定します。

基本構造

{
  "models": {
    "mode": "merge",
    "providers": {
      "プロバイダー名": {
        "baseUrl": "APIエンドポイントURL",
        "api": "APIタイプ",
        "models": [
          {
            "id": "モデルID",
            "name": "表示名",
            "reasoning": true,
            "input": ["text"],
            "cost": {
              "input": 0,
              "output": 0,
              "cacheRead": 0,
              "cacheWrite": 0
            },
            "contextWindow": 204800,
            "maxTokens": 131072
          }
        ]
      }
    }
  }
}

設定例1: Zhipu (GLM) の設定

{
  "models": {
    "providers": {
      "zai": {
        "baseUrl": "https://api.z.ai/api/coding/paas/v4",
        "api": "openai-completions",
        "models": [
          {
            "id": "glm-5",
            "name": "GLM-5",
            "reasoning": false,
            "input": ["text"],
            "cost": {
              "input": 0,
              "output": 0
            },
            "contextWindow": 204800,
            "maxTokens": 131072
          },
          {
            "id": "glm-4.7",
            "name": "GLM-4.7",
            "reasoning": true,
            "input": ["text"],
            "cost": {
              "input": 0,
              "output": 0
            },
            "contextWindow": 204800,
            "maxTokens": 131072
          }
        ]
      }
    }
  }
}

設定例2: OpenAI の設定

{
  "models": {
    "providers": {
      "openai": {
        "baseUrl": "https://api.openai.com/v1",
        "api": "openai-completions",
        "models": [
          {
            "id": "gpt-4o",
            "name": "GPT-4o",
            "reasoning": true,
            "input": ["text", "image"],
            "cost": {
              "input": 2.5,
              "output": 10
            },
            "contextWindow": 128000,
            "maxTokens": 16384
          },
          {
            "id": "gpt-4o-mini",
            "name": "GPT-4o Mini",
            "reasoning": false,
            "input": ["text", "image"],
            "cost": {
              "input": 0.15,
              "output": 0.6
            },
            "contextWindow": 128000,
            "maxTokens": 16384
          }
        ]
      }
    }
  }
}

認証プロファイルの設定

プロバイダーごとに認証方法を設定:

{
  "auth": {
    "profiles": {
      "openai-codex:default": {
        "provider": "openai-codex",
        "mode": "oauth"
      },
      "zai:default": {
        "provider": "zai",
        "mode": "api_key"
      }
    }
  }
}

FAQ:よくあるエラーと対処法

Q1: 「API key not found」エラー

原因: APIキーが設定されていない

対処法:

# 環境変数を設定
export ZHIPU_API_KEY="your-api-key"

# または認証コマンドを実行
openclaw auth login

Q2: 「Model not found」エラー

原因: モデルIDが間違っている、またはプロバイダーが設定されていない

対処法:

  1. モデルIDが正しいか確認(zai/glm-5 など)
  2. models.providers セクションにプロバイダーが追加されているか確認
  3. エイリアスが正しく定義されているか確認

Q3: 設定が反映されない

原因: OpenClawの再起動がされていない

対処法:

# Gatewayを再起動
openclaw gateway restart

# 設定を確認
openclaw config show

Q4: コストが高い

対処法:

  • GLM-4.7 Flash(GLM47F)などの低コストモデルを使用
  • cost 設定で実際のコストを確認
  • 使用量を監視して適切なモデルを選択

Q5: レスポンスが遅い

対処法:

  • 高速モデル(GLM47F)に切り替え
  • reasoning: false のモデルを選択
  • ネットワーク接続を確認

設定のベストプラクティス

1. 設定ファイルのバックアップ

cp /path/to/openclaw-config.json /path/to/openclaw-config.json.backup

2. 段階的な変更

一度に多くの設定を変更せず、一つずつ変更して動作確認してください。

3. モードの理解

{
  "models": {
    "mode": "merge"  // 既存設定とマージ
    // "mode": "replace"  // 既存設定を置き換え
  }
}

4. コスト監視

定期的にAPI使用量を確認し、予算内に収めてください。


まとめ

OpenClawのLLMモデル設定は、openclaw.json ファイルを編集するだけで簡単に変更できます。主なポイント:

  1. agents.defaults.model.primary でデフォルトモデルを設定
  2. エイリアス を使ってモデルを簡単に切り替え
  3. models.providers で新しいプロバイダーを追加
  4. 認証設定 でAPIキーを管理

初心者の方は、まずエイリアス(GLM47, GLM47F)から始めて、慣れてきたら詳細なプロバイダー設定に進むことをお勧めします。


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キーワード: OpenClaw, LLM設定, モデル変更, GPT-5, GLM-4.7, API設定, AIアシスタント, チャットボット設定, 2026年版


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